2013 年 10 月 1 日より業務遂行の一層の効率化・健康管理・お客様視点の徹底の観点から、改めて働き方を見直し、定時である 9 時 00 分~ 17 時 15 分での勤務を基本とした上で夜型から朝型の勤務に向けた取り組みを開始しました。深夜の残業は、社員の疲労に加え、終了時間の区切りがないためどうしても非効率なものになりがちです。健康的な側面と業務の効率性を考え、所定の勤務時間帯 (9:00 ~ 17:15) の間で極力業務を済ませ、残業はしないという姿勢を基本とするものの、やむを得ず残業をしなくてはならない場合は、翌朝に行うことを目的としています。

労働基準法で定められた深夜勤務 (22:00 ~ 5:00) は、従来の「原則禁止」から「禁止」へ変更し、22:00 には各オフィスを完全消灯します。また、20:00 以降の勤務を「原則」禁止とします。

社員の健康管理の観点から、平日朝 8:00 前に始業した社員には軽食を無料で支給しています。
トライアル期間であった 2013 年 10 月~ 2014 年 3 月 の 6 ヶ月間において、導入前と比べ 20 時以降に残業していた社員は 4 分の 1 程度まで減少し、朝 8 時までに出社する社員は 1.5 倍に増えました。また、本制度の対象となる国内勤務社員約 2,600 名において、延べ 20,100 時間の残業削減を実現しました。

一日の仕事を終えてから、家族と過ごす時間が増えました。子供がまだ小さいので、彼らの成長を日々感じられるのがとても楽しく、自分も頑張らなければと気持ちが前向きになってきます。また、一日の中で、静かに物を考える時間を持ちたいと、子供が寝た後に、家の近くのライブラリーで勉強や考え事をする時間を作っています。就寝時間が以前と比べて早くなったところ、朝スッキリと目覚め、気持ちよく仕事がスタートできるようになりました。


育児などの理由で早めに帰らなくてはならない事情がある身からすると、早く帰ることに対してあまり引け目を感じなくなりました。以前は、私が 19 時に退社した後、課の皆さんが遅くまで残って仕事をされていることを申し訳なく思っていましたが、今では皆さん 20 時には帰っていると分かっているため、気持ちが楽になりました。

伊藤忠商事は女性を含む多様な人材の活躍を推進すべく、2003 年に人材多様化推進計画を策定しました。この計画を実行するために、出産・育児等のライフイベントと仕事を両立するための様々な制度を導入し、社員が働きやすい職場作りを行っています。また、制度を充実させるだけではなく、社員一人ひとりの状況に合わせて、それぞれに適したサポートの仕方をしていきたいという考え方となっています。会社・社員が性別・国籍・年齢を意識しなくても、各々の社員が特性を活かして、活躍できる環境を整えることで「魅力ある会社・企業風土」作りを推進しています。

伊藤忠商事ではこれまで、日本の女性の社会進出が進むのに合わせ、女性活躍のための支援策を積極的に推進し、諸制度の整備を行ってきました。今後は、制度の適正運用を更に推し進めるとともに、社員個々人のライフステージやキャリアに応じた個別支援策の推進等により、頑張る女性の活躍支援を強化していきます。2013 年 4 月には、初の女性執行役員が誕生しました。伊藤忠商事は、ダイバーシティ先進企業として、今後も女性を含む多様な人材の育成・活躍支援を推進していきます。伊藤忠商事のビジネスは、様々な地域や多岐に亘る分野で展開されており、多様な人材が現場で一体となって創造・推進しています。人材は伊藤忠の原動力でもあり、これらの人材の活躍こそが、ビジネス戦略に直結するとの考えに基づき、多様な人材の活用・育成を支援していきます。
伊藤忠商事では、社員が自らのキャリアプランを考え、上司と話合いを行う「キャリア・ビジョン面談」を年に 1 度実施しています。キャリアビジョン面談では、キャリアビジョンシートを利用し、自らが考える今後のキャリアプランを上司及び組織の人事担当者と共有することで、組織全体で社員個人の能力、専門性、経歴、志向、適性等を総合的に判断し、社員一人ひとりの適材適所を推進しています。
自分自身の強み、弱みを把握して、今後どのように自分の能力を開発していくのか、その計画を中長期で立てるのに使用するフォームのことです。また本来自らに求められている評価項目と現状との差を上司との面談で認識することで、「気付き」を生み、更なるスキルアップのために充実したキャリア・ビジョン支援研修等を受講できる仕組みになっています。
大学のキャリアセンターと似ていますが、2001 年に社員全員を対象に、いつでも社員の相談を受けることが可能な専門家を置く組織「キャリアカウンセリング室」を社内に設置しました。キャリア形成支援や職場の人間関係などへの不安を解消することを目的としています。2007 年から若手社員は数年ごとの研修後にキャリアカウンセリングを受けるようにしてからは、多くの社員が気軽に訪れる部屋となりました。将来のキャリア、仕事や職場の人間関係の悩みに不安があっても部署内では相談しにくい。そういった際に、リラックスして話ができる組織の存在というのはとても重要です。多くの企業や大学が当室へ 10 年以上にわたって、見学や相談に来ています。この部屋では「働くこと」に真剣な社員は「大切にされている」ということが実感できます。