先駆者として
記憶される
女性になりたい。
わたしの使命

大学時代はアメフト部に所属。日本一を目指す猛者達に囲まれて 4 年間を過ごしたせいか、女性だからこそ気づける視点みたいなものを強く意識するようになっていました。今思えば違うところもあるのですが、当時のイメージだと商社はまだまだ男性社会。海外で活躍できるところも魅力のひとつでしたが、女性が少ない環境の方が私自身の持ち味が発揮できるんじゃないかと考えたんです。どうせやるなら男性と同じフィールドで勝負したかったので、希望はもちろん総合職。消費者は男女半々なわけですから、女性が商社に与えられる付加価値はきっと大きい。その後は様々な社会人に会いましたが、なかでも特に印象的だったのが伊藤忠。「泥臭いこともいっぱいあるけど、その分やりがいがすごくある」「しんどいこともあるけど、入社 1 年目からガンガン仕事を任される」。綺麗ごとは一切言わない。本音でぶつかってくる先輩たちはとても輝いていて、本気で仕事を楽しんでいるんだと強く感じました。全力で働いて、全力で遊ぶ。入社した今、そんな熱い仲間たちの一員になれたことを私は誇りに思います。
入社 3 年目に食糧戦略室へ。異動時に「川上。部門長のもとで経営計画をサポートしてほしい」と言われたときは、正直「え?私ですか?」と目をまるくしてしまいましたね。しかも、戦略室のメンバーは私を含めて 3 人。各部から上がってくる決算情報や経営情報をまとめて、経営層へ報告する役割でしたが、決算・定量に関しては一人で担当していたのでミスは絶対にできませんし、仮に私が倒れればすべての仕事がストップして経営判断が遅れてしまう可能性もあります。一度、上司に決算書類を提出したあとで数千万円規模の変更があり、確定したはずの数字に大きなぶれが生じてしまったことがありました。何度もチェックしたのですが、結果的に間違った情報がトップの手元に渡ることになってしまった。謝罪だけで済んだものの、もし経営判断に影響を与えるようなことになっていたら「ごめんなさい」ではおさまらない事態になっていたと思います。ものすごく冷や汗をかきました。一つひとつの仕事が責任重大。決算時期になれば膨大な量の仕事が舞い込んでくる。当時は深夜まで働いたことも 1 度や 2 度ではありません。緊張感と責任感を持って挑んだ 2 年間。戦略室の仕事をやり抜いたあと、私のなかには大きな自信とプロとしての自覚が生まれていました。

ロンドンへの赴任前は原料糖の営業として忙しい毎日を過ごしていましたが、将来的には自分自身の手で新しいビジネスを立ち上げたいと考えています。女性ならではの観点から生み出せる商売は必ずあると思いますし、いつかは世界中のトレーダーに「このビジネスを始めたのは、伊藤忠の川上という女性だ」と言われるような存在になりたい。たとえば砂糖には「健康に悪い」「太る」などのイメージがありますが、実際は身体にとって必要な栄養素のひとつでもあります。そこに女性目線の提案を加えて、なにか新しい甘味料をつくることができれば市場を拡大させることも夢物語ではありません。伊藤忠には若手であってもそういった新しいビジネスを作り出せる土壌があり、提案は必ず聞いてもらえる風土があります。ただ、私は営業に配属になってまだ 2 年程。まずは業界を知ることが先決です。お客様がどんな課題を抱えていて、どんなニーズを持っているのかを深く学んでいきたい。私は「誠意と責任」という言葉を信念としていますが、どんな小さな依頼にもそれを必要とする人が必ずいて、迅速な対応を期待している人がいます。責任のない仕事なんてひとつもない。今は目の前の仕事に本気で取り組むなかで、プロとして大きく成長していきたい。そして伊藤忠で「女性のパイオニアになる」という夢を実現していきたいと考えています。
| 2009 年 | リスクマネジメント業務を担当 |
|---|---|
| 2011 年 | 部門全体の管理や連結事業会社の経営サポート業務を担当 |
| 2013 年 | 砂糖、製菓原料のトレーディングを担当 |
| 2014 年 ~ | 海外実習生としてロンドンへ |

自分が扱っている原糖の倉庫を初めて見に行ったときの写真です。オフィスワークだけでは分からない生の現場に良い刺激を受けました。仕事もプライベートもフットワーク軽く、色々な所に行ってみたいと思っています!

川上 絵里佳
海外実習生 (ロンドン駐在)
関西学院大学卒業。28 歳。2009 年入社。食料カンパニー配属後、リスクマネジメント部食料リスク管理チームへ。その後食糧部門食糧戦略室を経て、2013 年より食糧部門 砂糖・コーヒー・乳製品部砂糖・製菓原料課へ異動。世界を相手に、数百億円規模の原料糖のトレードを担当した。2014 年より海外実習生としてロンドンへ。
